ピアノを始めるのは何歳からがいい?
- 実佳 匂坂
- 2024年5月1日
- 読了時間: 4分
習い事はなるべく小さいうちから習った方がいい、と思われている方も多いのではないでしょうか。
でもピアノを習い始めるのはいつぐらいがいいのだろう、と悩まれている方へ今日は記事を書きたいと思います。
※この記事の内容は私個人が感じた内容に基づく主観的な意見です。ご承知おきください。
目次
1.何歳から始めるのがいい?
私がピアノを始めるのにちょうどよいと感じる年齢は、3歳~8歳くらいです。
幅が広すぎ!と思われるかもしれませんが、小さい頃は成長の個人差も大きく、またピアノを習いたい理由によっても変わってくるため一概には決められません。
それぞれの年齢ごとに解説していきます。
①3~5歳ごろ
私が大学までピアノを専門に勉強してきた中で、3歳から習い始めたという人が割と多かったように感じます。
実際今教えている中で、一番始めるのが早い子がこのあたりの年齢です。
3~5歳で始める生徒さんの場合、まだまだ集中力や体力が未熟の場合が多いので、音楽に触れ、少しずつでも成長してくれれば、と気長に見守る必要があると思います。
また、練習も一人で取り組むのはなかなか難しいと思うので、家庭の方の協力が必要になってきます。
子供にピアノを習わせる、というよりは親子で音楽を一緒に楽しむくらいのつもりでいた方が、子供も楽しく続けられると思います。
②6~8歳ごろ
小学校入学の前後に習い始める生徒さんもとても多くいらっしゃいます。
このくらいの年齢になると、自分からピアノを習いたいと言って始める子も多いように感じます。
人の話を聞いて理解することがだいぶできるようになってくる年齢なので、学習のスピードも3~5歳の子に比べると速くなります。
始めた後の努力次第で、3歳ごろから習い始めている子に追いつくことも十分可能だと感じています。
2.早くから始めるメリット・デメリット
①メリット
・リズム感が良くなる
日々教えている中で感じるのは、小さいうちから習っている子の方がリズム感がいい、ということです。
レッスンでは始めのうちから拍に合わせたリズムうちを繰り返し行います。
その拍感が長い時間をかけて体に刷り込まれていくので、ピアノを弾くときもしっかりとした拍感をもって弾くことができます。
・学習の段階が早く進む
これは個人差が大きいのですが、やはり小さいころからやっていると、それだけ期間も長くなるので早いうちにより高いレベルの教本まで進むことができます。
②デメリット
・無理な弾き方をしてしまうこともある
まだ手が小さいうちに始めると音を出すために、正しい手の形に出来ない場合も多くみられます。まだ体が未熟なので仕方がありませんが、発達に伴って直していくことが必要です。
・練習に付き合うことが必要
3歳の子が自分から練習するというのはなかなか難しいと思うので、家庭の方が声をかけて練習を見ることが必要になってくるケースが多いです。
3.遅くから始めるメリット・デメリット
①メリット
・学習のスピードが速い
体力・理解力が十分についてから習い始めると、当然学習のスピードも速くなります。
3歳の子が1年かけて覚えた内容を1か月で覚えてしまうような場合もあります。
また、自分からピアノを習いたいと思って始めた生徒さんは、ピアノを弾くこと自体が楽しいと感じるので、自然と練習量も多くなりどんどん先の段階へ進んでいく子も多くみられます。
②デメリット
・学習の段階が遅れる
3~5歳から始めた生徒さんと比較した場合、どうしても小学校低学年の間くらいは教本の進みが遅れてしまします。
しかし、上で述べたようにその後の練習量によっては十分追いつくことも可能です。
4.上手になるためには…
上手に弾けるようになるかどうかは、何歳で始めたかではなく、結局のところ始めてからの練習量によります。
レッスンは基本的に週1回ですが、そのほかの時間でどれくらいピアノに向き合っているかによって上達のスピードはかなり変わってきます。
弾けたときの達成感や褒められて嬉しい気持ちなどを感じることができると、子供もやる気が出てくるでしょう。練習したいと思えるような指導、家庭での声掛けがあると良いです。
一例ですが、3歳から始めて5歳でやめてしまう子もいれば、9歳で始めて音大まで行く人もいます。
また、今回は子供を前提に記事を書きましたが、もちろんピアノを始めるのに遅すぎる年齢などありません。
大人になってから趣味で習い始める方も多くいらっしゃいます。
「好きこそものの上手なれ」
自分自身が楽しんでピアノを習えるような教室が見つかると良いですね。
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